このブログはその機材の全体のレビューを書くことを目的としていますが、今回は番外編。
このたび新しく発売されたabletonのLive9に搭載された新機能をちょっと使ってみました。
【Melody to MIDI】
オーディオファイルからMIDIクリップへ変換できる機能ですね。
有名なところだと、前回の記事でレビューをしたStudio One 2にも搭載されているMelodyneがあげられますが、そういった専門のソフトではなくDAWそのものの機能として搭載されていることが魅力ですね。
早速使ってみます。
まずシンセでベースを打ち込んでみました。
MIDIトラックの下は打ち込んだMIDIをオーディオトラックに書き出したものです。
これをLiveの機能を使って変換・・・
15秒程度のオーディオを変換するのに対してかかった時間は10秒弱でした。
さて、どんな結果になるのでしょう。
ん?んんん???
オーディオトラックの下が変換をかけたMIDIトラックなのですが、見ての通り全く違いますね。
フォローをするのであれば発音のタイミングはほぼ完璧です。
どういうことだ?abletonのHPで見るぶんにはもっと正確だったはず・・・
とりあえず、和音も抽出できるということだから、そっちもやってみよう・・・ということで和音も打ち込んでみました。
この程度の和音ならちゃんと抽出してくれるだろう!!!
すごく期待してます。はい。
あれ?今回も発音のタイミングは大体あってるけど・・・ん?んんん?
ここでひとつの疑惑が浮かびました。
そういえばMelodyneでも空間系が強かったりDetuneがかかってるシンセの抽出は苦手だったはず!
てことは、僕の音作りが悪いのではないだろうか?
ベースはDetuneバリバリで更にレガートまで入ってる。
コードもDetuneのかかったSuper Sawで作った音色。更にディレイも。
うん。結論僕が悪い。
ということで、気を取り直して本当にベーシックなピアノ音源を使ってみました。
サンプリング音源なのでどうしてもリバーブが入ってしまいますが、そこはご愛嬌。
いってみましょう。
今度はうまくいってくれるだろうか・・・ドキドキしながら抽出ぽちっと
よーし!!!!そうそうせめてこのくらいはやってくれないと!!!
最低音は拾ってくれませんでしたが、大体合ってます。
この程度の誤差ならすぐに自分好みに修正可能ですから、音源によっては十分使える機能といえるでしょう。
※この後、ギターと声も入れてみましたが中々正確に拾ってくれました。しかし画像を撮り忘れたのでコメントだけで失礼しますw
【 Melody to MIDI 機能まとめ】
・どんなオーディオファイルでも発音のタイミングはほぼ完璧
・特定の処理がされた音色からの抽出は正確性に欠ける(強めの空間系やDetuneなど)
・ボーカルからの抽出はかなり正確
・オーディオファイルから音色自体も抽出しているらしく、似通った音源を選択してトラックに入れてくれる
機能の正確性という意味ではもっとabletonさんに頑張ってほしいところではありますが、この機能を使うことによってのデメリットはありません。
当たり前ですが、本来であれば自分で聴いて打ち込まなければいけないところを Melody to MIDIの機能を使えば7割から8割程度自動でやってくれるのです。
デメリットがないという言い方よりも、クリエイティブな意味ではメリットがあるといえますね。
使い方は人それぞれだと思いますが、個人的には嬉しい機能の一つになりました。
シーケンスを打ち込み直すのは面倒ですから。
今回はここまでです。
しばらくLive9の記事が続くかもしれませんが、暖かい目で見守ってくださいw
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