初めての雑記です。
レビュー同様に僕個人の主観が大部分を占めていますので、読んでいて気分を害された方は速やかにこのページを閉じていただくことを推奨します。
本日、とあるスタジオにて友人のお手伝いに行ってきました。
内容としては至極ノーマルなバンドのレコーディングだった訳ですが、そこでの一幕にどうしても苛立ちを覚えてしまいました。
今回のバンドの方々は所謂駆け出しの方々でしたが音楽に対する情熱が凄く、僕の友人もそこに感化されてエンジニアを引き受けたわけですが、彼らと雑談する中で信じられない言葉を耳にしてしまいました。
「この前、新しくギターを買おうと思って楽器屋さんに行ったんですよ。いくつか試奏させてもらって、気に入ったものがあったんで買おうと思ったら『○○君にはまだそれは早いんじゃないかなー。宝の持ち腐れだよ』って言われちゃいましたw」
彼は笑い話として話してくれましたが、これ笑い事じゃないです。
どういうつもりで言った言葉か知りませんが、誰が何を使おうが自由です。誰が何を目指そうが自由です。
自分のレベルに見合ったものしか使ってはいけない?
そんなわけあるか。
誤解を招く言葉になるかもしれませんが、音楽なんて自己満足の世界です。
一般のリスナーさんは「○○って機材使ってるからいい音なんだなー」なんて感じるわけがない。
僕らは「この音が使いたいからこれを使う(買う)」というのが当たり前なんです。
「まだこの機材を買うのには早い」とかそんなもの一切ありません。
DTMで言うならどんなI/Fを使おうがマイクを使おうがプラグインを使おうが自由です。
使いこなせるかどうかなんて二の次。
というか、一度として使ったことのない機材をどうしてすぐに使いこなせるんでしょうか。
所有して、試行錯誤しながら使ってみて、他にはない魅力を自分で発見して・・・そこで初めて使いこなすという言葉が見えてくるはずです。
どれだけプレイヤーとして未熟だったとしても、作曲家としてはどうだろう?
新しい楽器・機材を手にしたときに生まれるインスピレーションを人が潰していいのか?
馴染みの楽器屋さんだったということで、もしかしたら「精進してね」っていう気持ちを込めて言った言葉かもしれない。でも、それは関係ありません。
僕が機材レビューを書こうと思った理由の一つは
『誰でも気軽に一秒でも長く音に触れてもらいたい』
という気持ちから。
クリエイターが進もうとする道を誰かが妨げてはいけない。実際のところ、粗悪な機材は世の中に溢れています。それを誤って選んでしまうことで製作の妨げになってしまうこともある。
そういうのは嫌なんです。
いい物はいい・悪いものは悪い
はっきりとした物言いをすることが心情です。誰かがその粗悪な機材を買おうか迷ってると相談にきたら僕も間違いなく「買わないほうがいい」と言うとおもいます。
ですが、「実力が見合ってない」とか「君には使いこなせない」なんて言葉は絶対に言いません。
相談に来た人よりも自分のほうが機材に詳しいなら尚更でしょう。
むしろ別の提案をしてあげるべき。
「それよりもこっちの機材のほうが向いてると思うよ」
「ちょっと設定がシビアな機材だから、買ってから試行錯誤してみてね。思い通りの音が出せるようになったらすごく便利だから」
前向きな提案の仕方ってありますよね。
実はその店員さん、僕も知っている人でした。
2度と行かないなんて子供じみたことは言いませんが、その人と話をするときは話半分で聞くようになっちゃいます。
この記事で本当に言いたいことは一つです。
「余計なお世話だ。主観を入れるのは使う本人と本当に親身に相談に乗ってくれる人だけでいい」