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友人宅にてSteinbergのUR22を試してきました。

これ、本当にいちまんえんだいのI/Fですか?

低価格帯のI/Fで衝撃を受けたのはE-MU0204以来ですね。


製品概要からいきましょう(メーカーHPより抜粋)

Class A ディスクリートマイクプリアンプ D-PRE x2

XLR / TRS コンボ入力 x2 

TRS ライン出力 x2

MIDI 入出力

PHONES / MASTER 独立レベル

レーテンシーフリーハードウェアモニタリング、MIX バランスノブ

USB バスパワー

堅牢なフルメタルハウジング

主要 DAW ソフトウェアに対応

Cubase AI バンドル


I/Oの数は最小限なので、複数の機材を使う場合には前段階にMIXERをかませないと使い勝手が悪いのですが、多チャンネルのI/Fを購入するよりもよっぽど経済的だと思います。

D-PRE(製品そのものに搭載されているマイクプリ)を使いたい場合は挿しかえましょう。


ではレビューです。







今回使用したPCは友人の自作マシンです。

Windows7にCore i5/メモリ16GBが搭載されているデスクトップマシンでDAWはStudio One2。メモリが多めに積まれていますが、その他は割りと普通でしょうか。

※普段はmotuの828mk3を愛用中


【安定性】(828mk3から挿しかえていったんmotuのドライバを削除した上でのテストです) 

S1上で友人のソングを開かせてもらいました。まだMIXの段階までいっていないのでトータルで60Trackとそこそこの数です。VSTやVSTiが盛りだくさんなのでそこそこ重めのプロジェクトですね。

※サンプルレートは96kHzで固定

Buffer Size512→7.187ms

Buffer Size256→4.683ms

Buffer Size128→3.300ms

Buffer Size64 →2.811ms


各Buffer Size毎に録音なども行いつつ1時間程度プロジェクトを走らせましたが 、落ちることも飛ぶこともなく安定していました。

というか、友人曰く「828より安定してるかもw」とのこと。

Buffer Sizeを128程度にすると実用に耐えうるレベルになるのはどのI/Fも変わらないんですが、UR22の場合は256あたりから実用レベルになってきていますね。


※ちなみに828mk3をBuffer Size128以下にすると挙動がおかしくなるとのことだったので、ちょっとPCの設定等をいじってから96-64で設定してみたところ、2.1ms切りましたw  



【拡張性】

前述の通り、I/Oの数は少ないです。ただこのサイズのI/Fとしては珍しいMIDI端子が搭載されています。

外部音源を使いたい人にはなかなかうれしい機能ですね。



【音質】

D-PREとC214を使ってアコギの音を録ってみましたが、至って普通です。

普通というと聞こえが悪いんですが、C214がC214らしく録れるということ。素直な音で録れますね。

ただ別個でマイクプリを持っている人にはいらない機能だとも思います。

素直ではあるけれども、若干薄味というか・・・過度な期待は禁物ということですねw


出力のほうはというと、これまた素直。

若干ロー~ミドルレンジにかけてモワっとしたかたまりのようなものがありますが、特別気になるということはありませんでした。



【総評】

これからDTMを始めたいという方やメインのI/Fはあるけどモバイルにもう一台と思っている方にはもってこいです。

「この値段でこのクオリティが出せるようになったのか・・・」と、嬉しいやら悲しいやらw

前述の拡張性のところにも記載していますが、I/Oが少ないので自宅で使う場合は4~8ch程度のMIXERを使ってください。多少レイテンシは出てしまいますが、少し詰めた設定にしておけばほぼ問題ないでしょう。